第66候 雪下出麦 ゆきわたりてむぎいずる
第66候 雪下出麦
「ゆきわたりてむぎいずる」
「ゆきくだりてむぎのびる」
どちらの言い方が正しいのかはわからない。
どっちでもよいのかも。
まだまだ寒く雪が降る季節、
でもその雪の下には、
麦が芽吹きはじめる頃。
季節は少しずつ動いている。
私たちの目に見えないところで
着々と次に向けて準備中なんだ。
いま、しっくりこない、ぱっとしないような気分でも
きっと、そんなもやもやな気持ちのもう少し奥の方には
麦の芽のように、これから先の新たなフェーズへと
芽吹いている気持ちがあるはず。