七十二候

第25候 蟷螂生 かまきりしょうず

第25候 蟷螂生 かまきりしょうず 6月6日~10日頃 かまきりの赤ちゃんが生まれる頃 ベランダのミニトマトの苗に 小さな小さなかまきりの赤ちゃんがいた 親にそっくりな姿、すごいな。 かまきりは農作物を食べる虫を食べてくれる 怖いイメージが先行しがちな虫…

第24候 麦秋至 むぎのときいたる

第24候 麦秋至 むぎのときいたる 5月31日~6月5日頃 新緑のなか、麦畑では 麦が実り黄金色したたわわな穂が見られる 麦にとっては、まさに収穫の秋 小津監督の「麦秋」 もう一度観たくなった

第23候 紅花栄 べにばなさかう

第23候 紅花栄 べにばなさかう 5月26日~30日頃 紅花のオレンジ色の花をつけ始める頃 そしてだんだんと濃い色に変わっていく ブラッドオレンジのような色 あらためて見ると紅花のお花の姿がかわいい 古い呼び名は「末摘花」すえつむはな 源氏物語で光源氏が…

第22候 蚕起食桑 かいこおきてくわをはむ

第22候 蚕起食桑 かいこおきてくわをはむ 5月21日~25日頃 蚕、桑の葉っぱを食べ始める 子どもの頃、白い太ったピーナッツみたいと思っていた。 朧げで確かではないけど 小学生の時、学校で蚕を飼っていたような記憶 蚕のいた箱に、桑の葉っぱをたくさん入れ…

第21候 竹笋生 たけのこしょうず

第21候 竹笋生 たけのこしょうず5月16日~20日頃たけのこが土からにょっこりと出てくる、成長する季節。実際、ご近所の筍の旬は過ぎてしまったけれど、種類によっては、まだまだ収穫される筍もあるよう。今年は、里山で掘りたての筍を購入する機会がたくさん…

第20候 蚯蚓出 みみずいずる

第20候 蚯蚓出 みみずいずる 5月10日~14日頃 そろそろ土の中のミミズも活発に動きまわる頃。 子どもの頃、庭で良く土いじりをした。 スコップを持って、プラスチックのお椀に 土を盛ったり、ジョウロで水をかけて ぐるぐる混ぜてドロドロにしたり。 今から…

第19候 蛙始鳴 かわずはじめてなく

第19候 蛙始鳴 かわずはじめてなく 5月5日~9日頃 春先に冬眠から目覚めたカエルさんたちの眠気も去ったようで この頃から鳴き声が聞こえ始める。 くる夏に向けて元気に活動。 庭先のレモンの木も新しい新芽が日々びっくりする程成長している。 と同時に虫さ…

第18候 牡丹華 ぼたんはなさく

第18候 牡丹華 ぼたんはなさく4月30日~5月4日頃春もクライマックスを迎えて華やかな牡丹が花開く時期。牡丹が中国から日本へ伝わったのは奈良時代の終わりから平安時代のはじまり頃だそう。牡丹色の鮮やかさは目の栄養になるような感じ。他に日本の伝統色に…

第17候 霜止出苗 しもやんでなえいずる

第17候 霜止出苗 しもやんでなえいずる 4月25日~29日頃 朝晩も過ごしやすくなり、 早起きも億劫なくできる季節。 もう霜も降りなくなり苗の若芽が 鮮やかな黄緑色で美しい。 カモものんびりひなたぼっこ

第16候 葭始生 あしはじめてしょうず

第16候 葭始生 あしはじめてしょうず 4月20日~24日頃 葦の若芽が芽吹きはじめる。 少し前は桜の花色で山野も薄桃色で白っぽかった。 気がつけば、いまは遠くの山も、いつもの散歩道の樹々も 黄緑色に染まり始めている。 お日様のひかりに透けるライム色の…

第15候 虹始見 にじはじめてあらわる

第15候 虹始見 にじはじめてあらわる 4月15日~19日頃 春になり、お日様の光も強くなり 虹も現れやすくなる季節。 雨上がりにきれいな虹がかかるのもこの頃からだそう。 写真は先日、鴨川べりを歩いていた時、不思議な虹色の空に遭遇。 調べてみると、環水平…

第14候 鴻鴈北 こうがんかえる

第14候 鴻鴈北 こうがんかえる 4月10日~14日頃 冬を日本で過ごした雁が北国へ去っていく。 やって来たツバメと入れ替わるように日本を旅立つ雁たち。 桜もそろそろ終わりに近づいてきて、桜吹雪がまた美しい。 スーパーでは春キャベツや新玉ねぎ、新じゃが…

第13候 玄鳥至 つばめきたる

第13候 玄鳥至 つばめきたる 4月5日~9日頃 つばめが遠い南の国から日本にやって来る頃 春から夏にかけて日本で過ごす夏鳥といわれる渡り鳥。 つばめの飛来とともに本格的な春の訪れと農耕シーズンがはじまります。 最寄りの駅の入り口に この季節になるとつ…

第12候 雷乃発声 かみなりすなわちこえをはっす

第12候 雷乃発声 かみなりすなわちこえをはっす 3月31日~4月4日頃 桜も開き、あたたかく春めいてきたけれど 突然、寒い日に逆戻りしたりと お天気が安定しない。 春の雪って映画もあったけれど、 雪や雹もみられることもあるそう。 冬の間、鳴りひそめていた…

第11候 桜始開 さくらはじめてひらく

第11候 桜始開 さくらはじめてひらく 3月26日~30日頃 ここ数日、雨や曇りの京都だった。 本日は久しぶりの快晴。 空気はひんやりしているが清々しく気持ちよい。 桜前線が徐々に北上し、桜が花を咲かせる季節。 待ちこがれた季節、心も明るい方へ向かえれば…

第10候 雀始巣 すずめはじめてすくう

第10候 雀始巣 すずめはじめてすくう 3月21日~25日頃 暖かい陽気になり 雀も元気に飛び回り、巣を作り始める頃。 昔から、雀と共に生活しているような気がする。 特に世話をするとか、愛でるとかでなく 思い返せば、いつも雀が各シーンに登場していた。 道…

第9候 菜虫化蝶 なむしちょうとなる

第9候 菜虫化蝶 なむしちょうとなる 3月15日~20日 あお虫君が春の訪れを迎えて ちょうちょとなる。 モンシロチョウのあお虫は 菜の花やキャベツ、かぶ、大根などなど アブラナ科の葉に卵を産むそう。

第8候 桃始笑 ももはじめてさく

第8候 桃始笑 ももはじめてさく 3月10日~14日頃 桃の花がほころび始める季節 お雛さんの桃の節供の時期より少しあと 伊邪那美を忘れる事のできない伊邪那岐は黄泉国まで追いかけて 連れ戻そうとした。見てはいけないものを見てしまった伊邪那岐は おそれお…

第7候 蟄虫啓戸 すごもりむしとをひらく

第7候 蟄虫啓戸 すごもりむしとをひらく 3月5日~10日頃 土の中から虫たちが顔をだす=戸をひらく 二十四節気の「啓蟄」と同じ意味。 いつもの散歩コース、冬の間は私ひとり占めだったが、 暖かさも感じられる最近は人影も増えてきた。 春を感じると、虫たち…

第6候 草木萌動 そうもくめばえいずる

第6候 草木萌動 そうもくめばえいずる 3月1日~5日頃 春の訪れを体感的にも感じる今日この頃。 樹々に新しい芽吹きを発見したり、土の中からそっと顔を出していたり 新しい命が太陽に向かって躍動するはじまりのような… 新緑の季節までは、まだまだ道のりは…

第5候 霞始靆 かすみはじめてたなびく

第5候 霞始靆 かすみはじめてたなびく 2月24日~28日頃 春になると遠くの景色がもやっとかすんで ぼんやりとして見にくくなる。 山に霞がかかってると言ったりする、そんな季節の到来。 霞 → 空気中に浮かんでいる様々な細かい粒子のために遠くがはっきり見…

第4候 土脉潤起 つちのしょううるおいおこる

第4候 土脉潤起 つちのしょううるおいおこる 2月19日~23日頃 二十四節気の雨水の初候 寒さが和らぎ、降っていた雪は春の雨に変わる。 しっとりとした雨粒は土を潤し、 大地や生物は本格的に春の準備を始める。 土脉潤起の「脉」の漢字の意味は、 すじ・血管…

第3候 魚上氷 うおこおりをいずる

第3候 魚上氷 うおこおりをいずる 2月14日~18日頃 川や湖に張っていた氷の表面が割れて魚が飛び出してくる。 飛び出してくるイメージは絵本の中のお話のように感じる。 実際現実味のあるのは、水面に上がってきて顔を出す感じかな? 寒さゆえに凝り固まって…

第2候 黄鶯睍睆 うぐいすなく

第2候 黄鶯睍睆 うぐいすなく 2月9日~13日頃 里では鶯が愛らしく美しい音色で鳴きはじめる頃 春告げ鳥の「ホーホケキョ」のさえずりで あー春がやって来たんだとしみじみと日本の四季をかみしめる。 よかった四季があってと。 鶯に黄がついているのは中国の…

第1候 東風解凍 はるかぜこおりをとく

第1候 東風解凍 はるかぜこおりをとく 2月4日~8日頃 東風と書いて、「はるかぜ」または「こち」とも読みます。 七十二候では「はるかぜ」 陰陽五行では東の方位は春をあらわす 東から春の兆しの風が吹きはじめる。 その暖かい風は張った氷を解かしはじめる。…

第72候 雞始乳 にわとりはじめてとやにつく

1月30日~2月3日頃 第72候 雞始乳 にわとりはじめてとやにつく 72候の最後の候(大寒の末候) 春がやって来るよと、気配を感じた鷄が卵を産み始める頃 とや とは鳥小屋、 とやにつく とは鶏が卵を抱き温め巣にこもる 2月3日は節分豆まき そして、4日 立春 旧…

第71候 水沢腹堅 さわみずこおりつめる

1月25日~29日頃 第71候 水沢腹堅 さわみずこおりつめる 大気の冷え込みもまさに底つく最も寒い季節。 沢に氷が厚くはる。沢の流れなんてないようにじっと氷が張るほどの寒さ。 空気はぴんと張りつめて、透明感を感じる。 心の奥の隙間まで、清らかな冷気が…

第70候 款冬華 ふきのはなさく

72候の第70候 款冬華 「ふきのはなさく」1月20日~24日頃 厳しい寒さ続く中、 雪が積もる地面の中から、蕗の薹がぽつりぽつりと顔をだしてくれる。 そろそろ待ちこがれた春が訪れる予感。 水泉動みずあたたかをふくむ 地中で陽気が生じ動きはじめていたのが …

第69候 雉始雊 きじはじめてなく

第69候 雉始雊 きじはじめてなく 今朝起きたら、窓ガラスの向こうがとても明るい 屋根、庭の木々に雪が積もっていた。 小寒を過ぎ、大寒に向かう時期、本当に寒い。 身体がしんしんと冷える。 暦ってすごい。 1月15日~19日頃 大寒の前。 美しい雄の雉が雌雉…

陰遁から陽遁へ 第68候 水泉動しみずあたたかをふくむ

第68候 水泉動 しみずあたたかおふくむ 1月10日~14日頃 1月10日は成人式でもある。 七十二候では「水泉動」 一年の内でも最も寒さ厳しい時期に突入。 底冷えの京都は益々、じんじんと冷えてくる。 いやもう冷えている。 そんな冷え冷えした気候でも 地中で…